ジャッジング関連

■ペナルティ・ガイドライン

 

最終更新:15.08.17

 

 

【0.原則】

 このガイドラインは、選手ではなくジャッジに向けたものである。

 あくまでも目安であり、全ての事象にこの通りに適応されるとは限らないものとする。

 

 この大会は、デュエルマスターズ公式HPにて公開された「総合ゲームルール」及び「競技イベント運営ルール」に従う。

 ただし、下記の内容と「競技イベント運営ルール」が食い違う場合は、下記の内容を優先する。

 

 

【1.基本】

 

 [ゲームの敗北]、[失格]の懲罰を与える必要があると判断した場合、複数のジャッジ(可能ならばヘッドジャッジも含む)と相談するべきである。

 ゲームの誤りを行ったプレイヤーが直ちにそれに気付いてジャッジを呼んだ場合、そのプレイヤーに対する懲罰はいくらか格下げしてもよい。

 

 

【2.注意】

 

 ゲームの状況を完全に正常な状態に戻せる場合や、誤りを行ったプレイヤーが不利益を被る場合は懲罰は特にない。

 ただし、再度同じ誤りを繰り返さないようにジャッジはプレイヤーにその違反について説明するべきである。これは他の懲罰を与える場合でも同様。

 

例A:うっかり自分の手札を落として対戦相手に見られてしまった。

例B:カードをプレイする場合に色マナが足りないことに即座に気付いた。

 

 

【3.警告】

 

 ゲームの状況を完全に正常な状態に戻せないが、誤りを行ったプレイヤーの利益がさほど大きくないと判断できる場合はプレイヤーに[警告]を与える。

 また[注意]程度の誤りでも、何度も同じ誤りを繰り返すようであれば、懲罰を[警告]に格上げしてもよい。

 また、周囲に不快感を与えるなどの行為に関しても[警告]を与えてもよい。

 [警告]になりうる事案は数多くあるので、[警告]を与える必要があると判断すればためらわずにプレイヤーに懲罰を与えてほしい。その時に[警告]を与えられたプレイヤーと、その理由はきちんと記録しておくこと。

 

例C:前のターン、相手の召喚酔いしていない《闇戦士ザビ・クロー》が攻撃していないことに気付いた。

例D:《暴走龍 5000GT》で破壊されるべきクリーチャーが破壊されていないのに数ターン後に気付いた。

例E:《エナジー・ライト》でカードを3枚引いてしまった。(MTGでは[ゲームの敗北]にあたる事案なので、慎重に裁定を出す。)

例F:大声で叫んでいて不快であると、隣のテーブルからジャッジコールがあった。

例G:対戦相手の動作に対して過剰なまでにクレームをつけた。

 

 

【4.ゲームの敗北】

 

 ゲームの状況を完全に正常な状態に戻せない、かつ誤りを行ったプレイヤーが多大な利益を得る可能性がある場合はプレイヤーに[ゲームの敗北]を与える。

 また予選ラウンドにおいて、類似の[警告]を3回与えられたプレイヤーには[ゲームの敗北]を与える。

 決勝ラウンドでは、予選ラウンドも含めて類似の[警告]を2回以上与えられたプレイヤーには[ゲームの敗北]を与える。(予選ラウンドで[警告]を2回受けているプレイヤーは、3回目の[警告]の時点で[ゲームの敗北]となる。)

 

例H:裏向きになっているカードがうっかり手札かシールドか区別がつかなくなってしまった。

例I:手札が1枚多いことに相手が気づき、墓地にあるカードがうっかり手札に加わっていることが分かった。

 

 

【5.失格】

 

 ゲームのルールや当CSの規定を“故意に”かつ“不正と知りながら”、“有利をとるために”違反した場合は[失格]を与える。

 [失格]はゲーム外の行為によっても発生しうる懲罰で、必要ならば会場からも追放する措置をとる。

 失格になったプレイヤーが賞品を受け取る順位にいた場合に賞品を与えるかどうかは、状況で判断する。

 

 例C、D、E、H、Iのような事案も、故意に行ったと確信が持てる場合、[失格]となる。

 

 

例J:《超次元ブルーホワイト・ホール》の能力でプレイヤーAのクリーチャーはブロックされない状態になっていたが、対戦相手Bはクリーチャーでブロックしたことに観客が気付いた。調査をした結果、プレイヤーAはブロックできない状態であることに気付いていなかったが、対戦相手Bはブロックできない状態であることも、プレイヤーAが気付いてないことも知っていたと分かった。(対戦相手Bは[失格])

 

例K:対戦が終了した後、ゲームに負けたプレイヤーAが「対戦相手Bは2ターン目の《フェアリー・ライフ》を唱えた時に自然マナがなかった。」とジャッジにいい、対戦相手Bの失格または再試合を要求してきた。(プレイヤーAは[失格])

 

例L:次のターンにゲームに負けることが決まっていたので、相手に気付かれないことを祈って不正なプレイを行った。(色マナがない、マナが足りないのにカードをプレイする、《偽りの王 ナンバーナイン》が相手の場にいる状態で呪文をプレイするなど。)

 

例M:他の利用者に迷惑をかける行為を行った。

 

例N:試合外のフリー対戦で、金銭を賭けたゲームをしていた。

 

 

【6.デッキシート不備】

 

 CS指定のデッキシートを用いて、

 

・デッキの総枚数の間違い

・名前等の記入漏れ

・カードを特定できない略称

 

 など不備が発覚した場合、発覚した時点から次のラウンドの[先攻後攻の決定権の喪失]のペナルティを与える。

 ただし、あまりにも不備がひどい場合は[ゲームの敗北]に懲罰が格上げされる場合もある。

 

 デッキチェックでリストとデッキ内容が異なる場合、予選ラウンドならば[ゲームの敗北]、決勝ラウンドならば[失格]を与える。

 また、デッキ内容をリスト通りに修正・復元出来ない場合は、そのラウンドから数えて3ラウンドロスを与える。

 


■ジャッジ指針


最終更新:15.04.27



【基本】


 ジャッジはゲームが正常に進行することをサポートする存在です。

 ジャッジには、その都度ゲームの状況確認を選手にする権利があります。また、ルールが破られた直後またはプレイヤーから問い合わせがあった場合に限り介入します。

 ただし、ゲームのプレイに過剰に時間を使っているプレイヤーを見つけた場合、早くゲームを進めるよう催促してください。

 ジャッジは以下のゲームの誤りに関して故意でないと判断した場合は個人で裁定を下し、ゲームを正常な状態に戻すことができない場合は[警告]を与えてください。

 [警告]を与える場合は、次に同一の理由で[警告]の裁定を下す場合、代わりに[ゲームの敗北]を下す場合もあることを加えて説明します。

 これ以上の複雑な状況、各カードにおける裁定についてはヘッドジャッジ及び運営チームに確認・報告を行なって下さい。




【ゲームの誤り】


(1)前のターンの開始時以降に、プレイヤーがゲームで定められている行為を忘れていた [能力・ルールの忘れ]


例A:ターンの初めのドローを忘れてマナチャージを行った。

例B:《時空の英雄アンタッチャブル》の覚醒条件を満たしていたにもかかわらず、裏返さずターンを終了した。

例C:ターンの初めに《超電磁コスモ・セブΛ》の能力で進化でないクリーチャーを《超電磁コスモ・セブΛ》の下に置くことを忘れてカードを引いた。

例D:《至宝 オール・イエス》をクロスしているクリーチャーで攻撃したが、相手の手札を捨てさせるのを忘れて攻撃を終わった。


 >その処理が「~してもよい」という類の(選択的な)ものなら、その選択をしなかったものとして扱い、何も修正は行ないません。そうでない場合、その処理を即座に解決します。

※もし前のターンの開始時以前に能力・ルールの忘れがあった場合、または状況がより複雑になる場合、それらは解決せずゲームを続行します。(必要に応じて[警告]を与えます)



(2)プレイヤーが、見るべきでないカードを見てしまった [過剰なカードを見た]


例E:相手のデッキをカットする際、一部のカードが見えてしまった。

例F:誤ってシールドゾーンにあるカードが表向きになってしまった。

例G:《ドンドン吸い込むナウ》でカードを6枚見てしまった。

例H:《ヴォルグ・サンダー》の能力で既にクリーチャーが2枚墓地に置かれているのにさらにカードを公開した。


 >デッキ(シールド)の「既知の」(以前の効果や能力でカードをデッキの一番下に置いたり、シールドを追加していたりしていませんか?)部分を横によけて、公開されてしまったカードを「未知の」部分と混ぜて切り直します。その後はそのままプレイを続けます。



(3)カードを引く枚数を間違えて、本来より多く引いてしまった [過剰ドロー]


例I:《エナジー・ライト》でカードを3枚引いてしまった。

例J:先行が最初のターンにカードを引いた。


 >過剰に引いたすべてのカードとその順番がお互いに確認できているなら、そのカードをデッキの一番上に戻します。そうでない場合、過剰に引いたカードの分手札から無作為に選び、デッキの一番上に置きます。



(4)それ以外のゲームの誤りを犯してしまった [その他の誤り]


例K:マナゾーンに火文明のカードがないのに《ボルバルザーク・エクス》を召喚した。

例L:《地獄門デス・ゲート》で破壊したクリーチャーと同じコストのカードを墓地からバトルゾーンに出した。

例M:《温泉 湯あたり地獄》で破壊されるべきクリーチャーが破壊されていないのに数ターン後に気付いた。

例N:前のターン、相手の召喚酔いしていない《闇戦士ザビ・クロー》が攻撃していないことに気付いた。

例O:《ブレイン・ストーム》を唱えたプレイヤーが手札から2枚をデッキの上に置くのを忘れた。


 >その時点で異常なことを正し、ゲームを続けさせます。ただし、誤りの直後に気づいてすぐ巻き戻せる状態だったなら、そうしてください。巻き戻すことを決定した場合、一部ではなく全部を巻き戻して下さい。




【その他】


 この裁定は絶対ではありません。ゲームを正しい状況に戻すより良い方法がある場合、それを行ってください。